白いこんにゃくと黒いこんにゃく

いっきに寒さが進んできましたね。コンビニで売っているおでんがおいしそうに見えました。

おでんの定番の材料にこんにゃくがあります。買い物に行くと、黒いこんにゃくと白いこんにゃくが

あったりします。最初は味が違って、料理の方法も違うのかなと思ったりしました。みなさんはこの

2つの違いご存知ですか。知ってても白いこんにゃくと黒いこんにゃくの違いについて書きます。



昔のこんにゃく作りは、こんにゃく芋(生芋)をすり潰して作られるのが一般的でした。この生芋を使

ってこんにゃくを作った場合は芋の皮が入ってしまうため、黒っぽくなります。でも、その方法では

日持ちのしないこんにゃく芋を各地に運搬するのに限度があり、こんにゃく芋の産地周辺でしかこんに

ゃく造りがされていませんでした。200年ほど前に、このこんにゃく芋を乾燥させて粉にする技術が

考えだされました。こんにゃく芋を製粉することによって水分がなくなり、遠方に運搬しても大丈夫に

なったので、各地でこんにゃくが広く造られるようになりました。ただ、製粉の過程で、こんにゃく芋

の粉は不純物が取れて白っぽくなり、この原料を使って製造したこんにゃくは、白くなります。

関西方面では、生芋主体の黒いこんにゃくであったため、白いこんにゃくは受け入れられない時期があ

りました。そこで海藻の粉末などを入れて見た目を黒くしたのが黒いこんにゃくの始まりだそうです。

関東方面では白いこんにゃくが一般的ですし、また関西方面では黒いこんにゃくが一般的です。

海藻の種類は、以前はひじきなどを用いていましたが、最近ではアラメやカジメといった黒い海藻を使

用するのが一般的となっています。

どちらもこんにゃく芋を製粉にしたものを原料としており、味や風味そのものに違いはありません。





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