煮物に欠かせない調味料としてみりんがあります。でも、スーパーでは「本みりん」や「みりん風
調味料」・「みりんタイプ(発酵調味料)」の3つの種類があります。料理初心者の方では違いや
使い方について疑問に思うことでしょう。今回は「本みりん」や「みりん風調味料」・「みりんタイ
プ(発酵調味料)」について説明していきましょう。
本みりん
蒸したもち米に米こうじと焼酎(またはアルコール)を加えて熟成させたものです。アルコール
は14%前後で、上品な甘さやうま味・香りがあり、臭み消し効果があります。煮くずれが少な
く、うま味を閉じこめる効果があります。
みりんタイプ(発酵調味料)
蒸したもち米などにアルコールを加えて熟成させたものです。甘さやうま味があり、アルコール
は5~15%で食塩を添加して不可飲処理しています。
みりん風調味料
穀類を発酵させて糖液を作り、水あめなどの糖類や香料・アミノ酸などの調味料を混ぜ合わせた
ものです。甘さ・うま味がありアルコールが1%未満で、和えものなど加熱しない調理にもその
まま利用できます。
本みりんはお酒として飲めるため酒税が加わり価格が高めでお酒を扱う免許がないと販売でき
ません。酒税法の問題から開発されたのがみりん風調味料やみりんタイプ(発酵調味料)で、
酒税の対象とならないため価格が安く、販売免許を取得しなくても販売できます。
どのタイプのみりんも、原料や製造方法に違いはありますが、照りやつやを出すという共通の
特性があります。
てりやつやを出す効果ではみりん風調味料のほうが優れていますが、アルコールが入っていな
いため、開栓後は冷蔵庫で2~3カ月を目安に使いきってください。本みりんはアルコールを
含んでいるので魚等の匂い消しや煮崩れ防止・防腐性に優れています。
味についてどれが優れているというのはないので、個人の好みで好きなものを使用してくださ
い。次回みりんを買いに行く時の参考にしてください。